文書アップロード&コメントサービスのcrocodocが便利過ぎる


 crocodocというWebサービスを見つけたのだが、とても便利なのでおすすめしたい。
 crocodocで出来ることは以下の二つだけである。

  • ワードやPDFなどの文書ファイルをアップロードする
  • アップロードしたファイルにウェブ上でコメントをつける

 イメージとしては、学生が書いた論文をメールで先生に送って添削してもらう代わりにcrocodocにアップロードしてウェブインターフェースで添削してもらう、というような感じである。メールでやっても何も変わらなさそうに思えるが、crocodocを使うと、

  • 複数人で同時にコメントをつけられる。誰かがコメントを付けると、数秒後には他のブラウザでも反映される。
  • docxやpdfなどの再現性がかなり高い。Microsoft OfficeとかAcrobatを持ってない人にも気軽にコメントを付けてもらえる。

 というメリットがある。複数人で、というところは結構大きくて、二人に論文を見てもらう際など、効率が大きくアップする。同じ指摘をする必要がなくなるのでコメントする側も楽になる。これまでもGoogle Docsを使えば似たようなことができなくもなかったが、コメントが本文から機能的に完全に分離している(Crocodocでは本文は一切改変できない)ことによって、コメント一覧が見れて簡単にコメントをたどっていけるというメリットが生まれた。
 また、コメントをつけることに機能を絞ってあるので、普通にコメントが付けやすい。普通にテキストを書きこむだけじゃなくて「どこ」に対するコメントなのかを設定できる。ある点に対するコメントなのか、あるエリアに対するコメントなのかを設定でき、しかもコメント欄は自動的に欄外に生成される。
 これだけの事をブラウザ上でしておきながら動作が軽い点も良い。メモリはさすがにそこそこ使うみたいだけれど、動作速度という意味では現状で既に問題を感じない。
 ワードなんかのファイルであればそのまま日本語が通るし、pdfでもフォントが埋めこんであれば日本語が表示される。コメントにも問題なく日本語が使える。数式の再現性もご覧の通り問題ない。というか、数式はかなり綺麗で、ここもポイントが高い。
 という訳で、日本語も(ほぼ問題なく)通るし、最近のウェブサービスらしくフリーのアカウントで使える(というか、ちょっと試す分にはユーザー登録の必要すらない)ので、興味のある人はぜひ一度試してみると良いと思う。ワードとかPDFを複数人で扱う、というちょっと特殊な状況でしか便利ではないが、この特殊な状況に当てはまる人は実は日本全国に100万人ぐらいはいると思われるので、その中の数万人ぐらいはこのサービスを使っていてもよいはずである。既にそれぐらい便利なサービスである。