聞くと楽しくなる音

 人にはそれぞれ、好きな音、嫌いな音があって、その多くは人々の間で共有できるような気がする。例えば、チョークで黒板をこする音がきらい、なんていうのは多くの人の間で共有できるだろう。
 嫌いな音の話を書いても仕方ないので、好きな音の話を書く。飛行機のベルト着用サインが消えたときになるポーンという音は、かなり好きだ。メールが届いたときとかにあの音がしたら、ちょっとだけ人生が楽しくなると思う。最近ANAにしか載ってないのでANAの音しかわからないんだけど、JALだとまた違うらしい。この音が好きな気持ちの中には「これでPCを使えるようになった!」という喜びもたしかに混ざってるんだけど、それだけではなく、聞くとうれしくなるなにかがあると思う。
 もうひとつ、こちらは音ではなく声だけど、H2-Aロケット打ち上げの時に英語でアナウンスしてるお姉さんの声はいいと思う。こないだのH-IIA18号機の打ち上げビデオがもうYoutubeで配信されているので、そちらにリンクを貼っておく。一番盛り上がる、メインエンジン点火→リフトオフのところからどうぞ。

 あと、3年前に打ち上げられたH-IIA13号機の時は、かなり音割れしてるけど、こっちの方がなんか楽しげな雰囲気なので、こっちもおすすめ。

 Japan Standard Timeって言ってるところとか楽しそうでいいです。13号機の打ち上げでは先に入る日本語の方のアナウンスが「平成19年9月14日午前10時31分1秒、種子島宇宙ステーションからたねあげ、うちあげられました」って言い間違えかけたりとか、全体的になんか楽しい。
 このエントリを書くためにH-IIAの打ち上げ動画を何回か再生したんだけど、こんなでかい構造物が滞りなく打ち上げられるというのは、何度ビデオを見ても信じられない。こんなでかくて複雑なものを宇宙に打ち上げてしまうだなんて、人間はすごいなぁと思う。学生時代の演習を思い出すと、単なるユニバーサル継手(かっこよさそうな名前ですが棒を2つくっつけただけです)ですら所定の負荷がかかっても壊れない様に設計するのはとても面倒だったので、特にそう思う。いっぺん生で打ち上げを見てみたいなぁ。