どこまでやっていいのか、どこまでやるべきなのか

 Scheme演習をどうしようか悩んでいる。最初でつまづいた経験を持つ人間としては、再帰関数のあたりまではわかりやすく、かつ正しく説明しておいてやりたい。正しく教えなければならないのか、というところも難しい。後で訂正するとしても、正しくない考え方をどこまで教えていいのか。あまり正しくない考えに染まると、後で脳内モデルを書き換える際に苦労するように思う。そういう意味では、こういう風にするとマシンが実行できるよね、という方向へ話を持っていくべきだと思うのだが、そんな事をしていると2ヶ月では絶対に終わらないし、そんなに大量に資料を書き換えている程の時間はない。
 時間的なところを勘案すると、まずは「これは間違ってるけど、とりあえずこう考えておくと、(細かい矛盾はさておき)とりあえずプログラムは書けるよ」という教え方で2回目ぐらいまでは教えて、3回目で正しいプログラムの実行に関して教える、というぐらいが限界だろうか。
 一年後にはSchemeコンパイラ書いてるような奴らにこんな老婆心なんて必要ないような気もするんだけど、どうしても昔の自分を教える対象に置いてしまって、いろいろ悩む。悩んでる場合ではないんだけど。研究もやばいんだけど。