明日は歯医者だ

 生まれて初めて歯医者に行ったのは3歳の頃だったかと思う。小児歯科、というふれこみの医者だったらしいのだが、とんでもないところだった。専用の拘束衣でグルグル巻きにされて、泣き叫んでも決して容赦されない。今まで行った中で一番恐ろしい病院だった。というか、拘束衣なんて着せられたのは後にも先にもあそこだけだ。まぁ、まだ先はわからんけど。もしかしたらボケて老人ホームで拘束されるかも知れんけど。
 その小児歯科がそんなにひどいところであるという事実を親が知ったのは私が小学校に上がってからで、小さい子供はそういうひどい事をされても訴えることができない場合があるのである、という事を身を持って知った体験であった。変質者が「おうちの人に言っちゃダメだよ」と言ったから言わない、そういう事態は十分に有り得る話なのだ。
 というわけで、明日は15:00から歯医者である。忘れないようにしないといけない。