Mudar,起動プロセスの高速化

 PardusというDistributionで、これまでのsysv initを使ったまま起動を高速化しましたよ、という話。起動スクリプトを全部Pythonで書き換えましたよ!並列化もinitでやるんじゃなくて起動スクリプトでやりましたよ!と書いてある。起動スクリプトを書き直すのはアリだと思うんだが、そこでPythonというのはちょっとHeavyweightではないかと思うんだけどどうなんだろう。ライブラリとかロードしないminipythonみたいなものを作ってそれを使うとか。まぁ、Pythonは最近ではどうせ使われるからいい、という判断もあるのかな。
 こういう用途にはLuaがいいのではないかと思うのだが、Luaでコードを書いた事がないのでどれだけ書きやすいのかはよくわからない。
 この記事にはMudar導入後のbootchartだけが載っているのだけれど、せめて以前のsysv initとの比較がないとユーザとしてはどれぐらい高速化したのか体感しにくいと思うんだけどなぁ。
 あと、最近はHibernate/Resumeで済ませてbootする事は少なくなってきていると思うので、どちらかというとBootよりResumeを高速化するべきなのではないかという気がするのだが、実際のところはどうなんだろう。
 それと、気になるのが、おおざっぱに意訳すると「/dev/以下のデバイスノードはいつ作られるかわからない(最近はUSBのHotplugとかがあるので。)。Ubuntuupstartはこの問題により、ブートプロセスのある時点であるデバイスが利用できると保証することはもうできない、と主張している。upstartはeventベースで、eventの発生にしたがってscriptが走る。我々は、hotplugデバイスはudev rulesによってfstabよりうまくハンドル/マウントされており、彼らの理論は意味がなくなっている(原文ではthat makes thier rationale pretty pointless)」と書いてあるところ。
 upstart側の主張は「udevが起動時にデバイスノードを作るから、ブート時のあるタイミングでデバイスノードがあるという事はもう保証できないよん、だからデバイスノードが作成されたらそれをトリガにしてスクリプトを走らせたらどうかしら?」というものであるのに対し、Mudar側の主張は「hotplugデバイスはudev ruleでうまく扱われているから、その主張は意味がないよん」というものであるように見える。私の英語の解釈が間違っていないとするならば、Mudar側の言っていることはよくわからない。udevをもっとよく調べたらわかるのかもしれないけど、さすがにそこまではやってられない。