はじめようRuby on Rails

 後期にTAとしてプログラミングの演習を2ヶ月ほど担当することになった。体系的な教育を受けていないのでやや不安があるのは否めないが、二年生向けの演習なのでなんとかなるだろう。
 演習には課題がつき物だ。課題を出したら提出させないといけないが、40人分の課題を毎週メールで受け取って採点するのは面倒だ。というわけで、課題提出用のWebアプリが欲しい。良い機会なので、Ruby on Railsを使って作ることにした。
 ここまでが前振り。で、Ruby on Railsを勉強するために「はじめようRuby on Rails」を買ってきた。この本はRailsを使ってどうやってアプリケーションを作るのか、という流れを説明してくれるので、Webアプリ開発初心者にはありがたい。正直、この本でもちょっと難しいと感じるレベルなのだが、今まで読んだところはなんとかついていけている。ただ、前半部分はペアプログラミングで作っていく様子を記録した、というスタイルを取っているので、無駄な部分がある。わかりやすく、という意図は良いし、それは確かに成功しているのだけれど、他に適切なやり方があったのではないかなぁ、と考えてしまった。
 これまで読んだプログラミング言語関係の本では、「Rubyを256倍使うための本 無道編」が親切な割に無駄が少なくて良かったように思う。無道編と比較して考えてみるに、会話形式にすると会話をスムーズにつなぐためだけに必要なセリフというのが出てきてしまうので、そこら辺が辛いのかなぁ。
 一緒に「Ruby on Rails入門」も買ったのだが、こちらはある程度Webアプリを開発したことのある人がターゲットみたいで、ちょっとついていけない。はじめようRuby on Railsを読みおわったらRuby on Rails入門を読みたいが、そこまでいける時間はあるのかしらん。
 ちなみに、無道編を買ったのは大学の2年ぐらいの頃で、買った当時はまったく歯が立たず、投げ出した記憶がある。今回の演習では自分がパーサジェネレータでつまづいていたのと同じ年代の学生にSchemeインタプリタを書かせるわけで、なんというか、自分の頭の回転の悪さを改めて思い知らされる感じだ。