計算機シミュレーションのための確率分布乱数生成法を買った

 Dirichlet分布からのサンプリングを実装するときに使おうと思って、echizen_tmさんのところで大プッシュされていた計算機シミュレーションのための確率分布乱数生成法を買った。
 結局、Diriclet分布からのサンプリングについてはガンマ分布からのサンプリングに還元できガンマ分布からのサンプリングはこちらの調査資料の方に詳しく載ってた(pdf)ので、この本が届く前に実装は終わってしまったのだが、600ページ近くあって、いろいろな分布からのサンプリング法が載っているので、これからきっと、役に立つ日がくるだろう。
 とりあえず、正規分布からのサンプリングで、Box-Muller法よりも速い方法を探していたのだが、Ziggurat法というのがBox-Mullerの5倍ぐらい速いらしい。Wikipediaと違って正規分布の場合に特化した場合の実装方法が載っているので、後で実装してみようと思う。
 本の後ろについている著者略歴を見てびっくりしたのだが、作者の四辻哲章さんは1980年生まれらしい。自分が後2年後にこんな本が書けるかというと、どう考えても無理である。というか、600ページもある本を一人で書くとか、一生無理である気がする。どうなってるんだ…。
 著者の名前で検索してみても、この本以外の情報はほとんど出てこないが、大学では早稲田大学柳澤研究室ゲノム解析班に所属していて、ローム株式会社から2008年に特許を出願しているようだ。珍しい名前だし、時系列的にも矛盾はないので、おそらくご本人だろう。特にどうだという話ではないが、この本について書かれている感想を読むと「作者の人がよくわからない」みたいな意見が散見されるので、ちょっと調べてみた。そもそも、どんな分布からのサンプリングについて書いてあるのかもウェブ上から見られない(echizen_tmさんがリストアップしておられるので興味がある方はそっちを見てね)し、なんというか、いろいろ謎な本だ。
 最後にアフィリエイトリンクを張っておく。研究室とかに一冊あると重宝すると思いますよ。

計算機シミュレーションのための確率分布乱数生成法
四辻 哲章
プレアデス出版
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