毎秒100回の落ち穂拾い

 前のエントリで起こったいろいろについて書いてみる。こぼれ話という訳じゃないから、落ち穂拾いというのもおかしいけど。
 まずは良かったこととか技術的な補足とか。

  • 情報化タブは次のバージョンで負荷を減らすように手を入れるとの力強いお言葉をpiroさんからいただきました。
  • フォーカスが外れたときにはこの毎秒100回のタイマーは外しといてもいいと思うんだけどそういう実装はできないか、とid:ofkに聞いてみた(彼はJavaScriptに超詳しい)ら、できるけど、タブで非表示状態になった場合にもフォーカスが外れる訳ではないので、あまり意味がないだろう、という答えが返ってきた。特にGoogleの場合は最初から検索フォームにフォーカスを当てていて、これを放置して別のタブに行くような人がわざわざフォーカスを外す事は考えにくいので、ほぼ意味がないだろうと。
    • 後で考えたんだけど、フォーカス回りの挙動はなにかの規格で詳しく決められているのだろうか?決められてないとしたら、最全面タブ以外はフォーカスは持たない、という実装もあり得ると思う。他のライブラリと整合性が取れるような挙動にしておかないと、後々禍根を生みそうではあるけど。

 次に自分の感想とか。

  • Firefoxにパッチを当ててなにが実行されてるかを調べた、というのは結構頑張ったポイントだったのが、id:ofk以外は誰もその点に触れてくれず、少し寂しかった。ありがとうofk!!
    • 非ネットで聞いた話なども含め、ここまでやっても信じない人もいっぱいいるみたいで、そこまで疑う人のためにとりあえずパッチは出しておいたのだが、みんな「怪しいよね」って陰で言うだけで、誰も追試はしてくれなかったみたいだ。他人の書いた、しかもCPU使用率なんて割とどうでもいい系のエントリなんてわざわざ検証する人はそりゃいないだろうとは思うけど、気分が悪いのも確かだ。どうせ誰も試さないなら、パッチ自体は次のネタにとっときゃよかったなぁ…。
  • Googleトップを開くだけで15%のCPUを食うように読めると4,5人に言われたが、エントリの3文目に明確に「自分の使っているPCだと、Googleのトップページを開くだけでCPU使用率が2%ぐらい上がっているようだ」と書いているのにそこが読まれていないようでは、正直もうなにをどう書けばいいのかわからない。皆様そこまで誤読されないように完璧な文章を書いていらっしゃるんですかね?
  • Google.comで英語表示にしても、日本語版ほど激しい勢いではないけど、毎秒数回程度はJavaScriptが走っているみたいだ。でももう真剣に調べるようなモチベーションは残ってないのでなにが起こってるのかは調べるつもりはない。
  • スパムコメントが多いので、最近コメントを承認制にしたのだけど、そうするとこれまでは放置してた「スパムじゃないけど単なるネガティブなだけのコメント」をどうするかが悩ましくなってきた。ネガコメはどうせ書き捨てだろうし、真剣に反論する意味も特に感じられなかったので、今回からはそういうコメントは承認しないことにした。ポジティブなコメントだけがならんでるというのは(ネガティブなコメントが削除されているという目で読むと)それはそれで気持ち悪いと思うので難しいところではあるけど、しばらくはこれでやってみることにしたい。意味があると思うコメントはネガティブであっても承認するし反論も書くつもりだけど、その基準は書いてる本人ただ一人だから、そこのところは自分でもあまり信用はしていない。

 この1年で読者数はだいぶ増えたと思うけど、読む人が増えても書く側には「読まれている」という実感以外には何のメリットもないなという事がだんだんわかってきた。特に今回のエントリは、読者が増えた、たくさんの人に読んでもらえたということ以外には、ほぼ不愉快な事しかなかった。規模的に読者数が10倍、100倍に増えたらまた話は変わってくるんだろうけど、そうでなければ技術的なブログでは読者数は割と少なくてもいいのかもしれない。数十人に読んでもらえれば、コメントとかは十分もらえるので。
 ただ、記事が多くの人に読まれる、多くの人に意見を伝えられるというのはとても大きな価値があることだと思う。伝わらないのであれば記事を書いても意味がないし、人に伝わるとやっぱりうれしい。